16 November 2011

Slow Strangers / 対訳

のろまなストレンジャー


ベイビー、ほら、砂なんて食べないで
お菓子でも食べればいいのに
甘くておいしいし、求めるものはなんだってあるんだから
右手にはクッキー
左手にはミント・アイスクリーム

もしもフレンチフライを欲しがっても
ぼくらは「そんなものは良くないよ」と言うだろうね
どうしても自分を通したいのなら
戦いの覚悟はしておいてほしい

すべてを手に入れることなんてできないけれど
まだそれがわかるほどの歳じゃないね
でもきみのまわりには愛があふれていて
それでいいんじゃないかな

金切り声なんてあげるもんじゃない
それに指しゃぶりも
夜更かしなんてもってのほか!

15 November 2011

Stay With You / 対訳

ステイ・ウィズ・ユー


そばにいるよ
死んだ月が欲しいなら
あの甘い惑星が欲しいなら

そばにいるよ
哀しみの星たちが欲しいなら
あの星座が欲しいなら
ずっとそばにね

アザミはちょっとあげられない
ユリなら送れるけれど
きみはそれで満足するはず
その指にリングをはめて

きみはケーキのステーキを見つめてる
あの煙を見てみなよ
ネズミとアヒルの兄弟がきみを笑っていると思わない?
でもそれならそうさせておこう、そばにいるから

そばにいるよ
アザミをあげたっていい
きみはぼくを枕のように扱うけれど
一緒にいてほしい

14 November 2011

Just Because We're Men / 対訳

ぼくらが男だからって


これはある意味、悪趣味なジョーク
もうとっくに廃れてしまったような
きみにとって大したことじゃないといいけれど
それから知っておいてほしい
心の奥底から
僕は子どもじみてるってことを

何かが消え去りつつあって、
それはほんの少し悲しい気もする
チキンのアイスクリーム
そんなのもうたくさんだ
子どもじみてる

すべては時間の問題で
そしてぼくの責任でもある
真実を知れば知るほどにわからなくなってくる
これは丘にたたずむ狼のための歌
そして皿の上の羊のための…

13 November 2011

Jardin / 対訳

庭園のプリンス


ぼくらはブタで、太陽は輝く光源
そして大地に座っている

きみは嘘をつき
ぼくは愛を口にする
さあ、アシカの後をついていこう

ぼくらはライオンで、食べるのは獣の肉
今もまだ大地に座っている
ええと、どのくらい座っていたんだっけ?

ここはどこ?
その昔、きみは天文学で
ぼくは「ゴッド・オンリー・ノウズ」の一部だった

きみの唇はぼくの目をついばみ
きみの目はぼくの骨をしゃぶる
きみの体はまったく四次元
ぼくが感じるのは…
ぼくの唇を突っつくきみの目と
ぼくの心臓をなめるきみの唇
きみの姿はおそろしく四次元

12 November 2011

Vanessary / 対訳

ヴァネッサリー


何を言いたいのかじきにわかるだろう
いや、あるいはもうわかっているのかも
きみをあそこに連れていきたいんだ
だから「本当に大嫌い」なんて言わないで
何を言いたいのかじきにわかるだろう

ねえ、きみが欲しいんだ
きみもほかのみんなと同じ?それとも違う?
ねえ、きみが本当に必要なんだ
あのヴァネッサリー
ベイビー、きみを嫌いだし憎んでる
でもそれを口にするのがどんなにつらいか知っているだろう?

11 November 2011

In The Suburbs / 対訳

郊外にて


手に手を取って闊歩しよう
そして雨の夜に倒れこむ
出かける時にはいつもゴールドを身にまとう
ゴールド、それはぼくの心の投影

たとえば、“ Ballet Du Rêve ” / Francois De Roubaix / 1970
たとえば、“Graduation Day ” / The Beach Boys (Cover) / 1965
あるいは、“ On Fire ” / Phoenix / 2000
そんなふうにまた踊るんだ

手に手を取って闊歩しよう
そしてチャイナタウンの劇場に倒れこむ
その名も“青龍窟”

10 November 2011

A Chance Meeting / 対訳

偶然の出会い


見渡すと、そこには1輪の花
さらには、2脚のハシゴ
そして、6本のネクタイ
それでも感じているものには触れられないんだ

見渡すと、そこには黒の花嫁
さらには、吸血鬼
そして、オーキッド・ガール
やっぱり感じているものにはまだ届かない

口を閉ざして
ぼくのために甘い夢を見て
一日の終わりにはどう感じるんだろう
耳をふさいで
ぐっすり眠って、また夢の続きを見るといい
「南の島の切り裂き魔」のこと、話したっけ?

きみを強く思うほどに
ぼくの目には青い涙があふれて
そして頬を伝う
たくさんのものを失ってしまったけれど
コートを取りに行かなくちゃ
誰かが目の前を魔女のように通りすぎてゆく

ついにきみを見つけるとき、
きみの歌はぼくの牙を疼かせるだろう

ぼくはすっかり身動きが取れずにいた
さよなら、ライトイヤーズ
さよなら、血まみれの日々草

Under The Moondog / 対訳

ムーンドッグの下


教えてよ、どうしてムーンドッグを見つけられたんだろう
(きみはパープル・ローズを一輪摘み取った)
きみはいったい何を殺して、何を探し続けているのか
(次にまるで猫みたいなカップを拾い上げた)
ちょっと散歩でもしてタマネギを探しに行こう
(そしてこんどは10トントラック)
どこかで時計が真夜中を告げている
(もう帰らなくちゃ)

ニラが青々と地面を覆いつくす
大豆は大雪のように降り積もる
そしてぼくらは幻月の下を走り回っていることだろう